碌々禄録

好きな事を喋ります

FrankZappa

表題のフランクザッパについては今後何度も書くことになると思います。というのも、このブログの目的とするところは話すべき場所も相手も無いが話したい話題を話す事でありまして、フランクザッパっちゅうのは俺にとってそういう人です。

いや、ネット上なんかで見ればザッパファンは沢山いらっしゃるし俺なんかよりもよほど詳しい人ばかりなのだけど、普段の生活で誰かに好きなアーティストは?とか聞かれたときにフランクザッパと答えると、ほぉ〜、と言われたのち会話が終了するのが常なんです。なんかすげえらしいって事は知ってるし場合によっては曲を聞いたこともあるけどなんかようわからんかったし話すこと別にねえな、って反応なんですよね。そもそも知らねえって人も多いですし。そんな人にザッパの素晴らしさを口角泡飛ばして力説する事ほど無駄な時間はないんですよ。だもんでちょいちょいここでザッパの話題を一人で黙々パソコンに向かって打とう、と、そういうわけです。

ザッパが俺にとってどういう人かと言いますと、思春期にビートたけし筒井康隆に蹂躙された人格の上に無慈悲に脱糞して行ったオッサンです。トドメを刺したと言えましょう。これはあくまで人格の話であって思想の話ではないのです。俺の立ち位置を決定付けたのではなく、立ち方を決定付けた、と言えばもう少し正確なのではなかろうかと思います。

話がそれますが、これ、人を尊敬する場合の影響の受け方として望ましい姿だと思うんですよね。すげえ人だな、って思った人の思想のコピーを脳にペーストするのも宜しいかとは思いますが、思想とか正義とか秩序とかそういうものは社会や環境や時代に依存しますからね、尊敬してるからって同じで良いはずないと思いますよ。逆にいやあ、ろくでなしとして歴史に名を残した様な人物や組織や時代の産物であっても立派なものだってあるわけなんですよ。大事なのは立ち位置よりも立ち方を見習う事じゃないかな。

 

話戻します。

いや、そもそもフランクザッパが誰かはみんな知ってるって前提で書いてますけど、そうじゃない人もいるかもですよね。フランクザッパはミュージシャンです。一般的にはアヴァンギャルドな作品性で下品で変態で変人、ということになっております。違うとは言いません。そこに魅力がある、と言えなくもないです。ジャンルはロックに分類されてはいますが、ジャズでもあり現代音楽でもあります。俺は、軸足は現代音楽に置いた状態でエンタテイメントの方向に向かってボールを投げ続け、時々政治家や思想家や活動家の頭に豪速球をわざとぶつけていた人、と理解しています。彼の思想は独特です。ザッパのデビューした時期は多分サイケデリックとかヒッピーとかそういう時代真っ只中だったはずですが、そういう種類の人ではありませんでした。ドラッグの類はバンドメンバーにも固く禁じていたぐらいです。宗教右翼キリスト教右派の事です)は嫌っていましたが、典型的な左翼というわけでもありませんでした。リベラルと言い換えてもやはり違う、と思います。特にヒッピームーブメントは左翼的な思想と結びついていたと思いますが、そうしたものにはかなり批判的でした。どちらかの陣営に身を置くタイプの思想の持ち主ではなかった、といえば分かりやすいかと思います。例えば、共産主義社会主義の思想をベースに、あるいは資本主義の思想をベースに思考をスタートさせる、といった発想の人ではなかったろう、と思っております。ミュージシャンの話題なのにやたら思想の話中心になってしまいましたが、実はフランクザッパは音楽においてもそうした立ち居振る舞いをしていた様に思います。ロックだからこうしなくてはならない、ジャズだからこう、現代音楽だから、とか、そういう発想をしていない、という事です。

そろそろ疲れたのでこの話はまたの機会にしますが、興味のある方には曲を聴いてみてほしいと思いますので、俺が最初に聴いたアルバムを紹介します。これは最初に聴くアルバムとして極めてふさわしいと思っております。我ながらよくぞこれを最初に選んだな、と思っています。このアルバムはロック、ジャズ、現代音楽の混ざった難解なものを多分に含んだ内容でありながら、キャッチーさやコミカルさも兼ね備えていて見事にエンタメに仕上げてあります。演奏陣の技量も恐ろしいです。

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↑紙ジャケだって。そんなの出てんですね。俺はそういうタイプのファンではないから買わないけど。

Apple MusicとかSpotifyとか入ってる方はそっちで是非聴いてみてくださいよ。わからんくっても歯を食いしばって聴いてほしいです。嘘でも良いから「いいね!」と100回ぐらい唱えて自分を洗脳してでも気に入ってもらいたいと思います。

こちらは上記アルバムに入っているインカローズという曲のライブ映像です。


Frank Zappa - Inca Roads (A Token Of His Extreme)