碌々禄録

好きな事を喋ります

LedZeppelin

中学1年生の時に初めて聴いたLedZeppelin。LedZeppelinのセカンドは自分で買った初めての洋楽でもあり、その後のロック志向を決定づけたアルバムでございました。初めて買って貰ったエレキが黒いレスポールタイプ(Diamondとかヘッドに書いてある安物)だったのもその影響であります。そしてこれはその後の音楽人生で寂しい思いをする事になったかなり直接的な原因でもあるのです。と言いますのも、俺の周辺はほぼ全員が BOØWY(←打つのめんど臭いよ!)やブルーハーツのファンでありまして、誰もツェッペリンをわかってくれなかったわけです。ドラムやってるやつなら凄さがわかるだろうと思って聴かせてみたら、ドラム下手じゃん、とか言い出す始末。そりゃ日本の、しかも最近の聴いてる奴からしたらボンゾのドラムはヘンテコに聞こえるだろうけど、下手に聞こえるってそりゃあねえだろ、クルクルパーか。そんな状況だからジミーのパートをいくら練習しても誰も一緒にバンドやってくんないわけです。そのせいでBOØWYブルーハーツが嫌いになってしまいました。完全な逆恨みです。

その後、俺の周辺でも次第に洋楽聞くやつが現れるわけですが、SexPistolsにはじまり(多分ブルーハーツからの流れ)、オールディーズ、そしてStrayCatsが爆発的に流行りました。我が故郷の田舎街全体を覆い尽くし他の中学校を巻き込む程の盛り上がりっぷりでした。まあ、そこら辺は俺も好きでしたし、友達とバンドも組んだり出来たけど、当時の俺は完全に60年台後半〜70年台前半のブリティッシュロック馬鹿でしたから、本当にやりたかったことではございませんでした。そもそもお前ら全員ほんとに好きで聴いたり演奏したりしてんのか?と思ってました。こんだけの人数が全員同時に同じもの好きになるわけねえだろ、お前らの9割ぐらいはみんなと同じが良くてよくわかんねえけど好きなふりしてるだけだろ、とか、俺のそんな風に考えるひねくれた人間性が培われて行ったのもこの頃のことです。

この影響で、どーせ本当に好きなのバンドで出来ねえんだったらコピーしてもしょうがねえな、と考える様になったのと、ジミーペイジとかジミヘンの何が凄いのかって自分で独創的な曲を作ってオリジナリティあふれるパフォーマンスをするところだから、ジミーやジミのコピーしてもジミーやジミのモノマネの人にはなれるかもしれないが、ジミーやジミにはなれないじゃないか、ジミーやジミになりたいんだったら自分で作るしかないぞ、と考え、ラジカセやMTRに向かって一人シコシコと曲を作る日々に突入した、と、そういうわけです。

でもぶっちゃけ、ちゃんともっとコピーとかやっときゃよかったなぁ、と思う事もしばしばです。若い人は俺の真似はしてはいけません。好きな音楽の真似をする工程はすごく大事です。俺なんかに言われんでもわかってますわな。

 

Led Zeppelin Ⅱ は初めて聴くツェッペリンとしては最も相応しいアルバムだと思います。かなり荒々しいMixで一説によればジミーペイジはあんまり気に入ってないとか。でも俺は気に入ったわけですから、知ったこっちゃないですね。必ず聴きましょう。 

 


Led Zeppelin - Whole Lotta Love [HD]

 

ライブの時のジミーの演奏を下手とする向きもありますが、こんだけストラップ長くしたらそらこうなるわな、ってのと、こんな荒々しい演奏もイカしてますよって事ですよ。

空手チョップでテルミンを演奏するジミー。大山倍達ですらこんな空手チョップの使い方は思いつかなかった事でしょう。